第206話彼は私にしか属せない

「デイジー、いま気分はどうだ?」

スティーヴンは彼女の隣の椅子に腰を下ろし、心配でいっぱいの目でデイジーを見つめた。

涙を拭いながら、エルシーは思わず叱りつける。

「デイジー、危なくないって言ったじゃない。いまのあなたを見てごらんなさい、命を落としかけたのよ。もし本当に大けがでもしてたら、私たちはどうすればよかったの? シャーロットは頭痛の種だけど、今回ばかりは、あの子が本当にあなたを助けてくれたのよ」

スティーヴンに比べて、エルシーの口調はまだ柔らかかった。女だから、というのもあるだろう。それにシャーロットがデイジーを救った以上、少しは感謝の気持ちもあった。

「デイジー、ジェームズ...

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